『悪質な自称動物保護施設を規制して欲しい』
数年前の話になりますが、兵庫県のH市の田舎道をドライブしていたら。
「不要になったペット、引き取ります。動物と触れ合いもやってます
なんていう看板が目につきました。
看板はかなり古くなっていて、文字や絵はかろうじて判別できるかな?という感じ。
最近できたものではなく、かなり前からある施設のようです。
私は、決して動物保護を仕事にしているわけではないけれど、動物が大好き。
ちゃんとしたNPO法人の動物シェルターのボランティア経験もあるので、ある程度の動物保護事情については知っているつもりです。
今までの経験上、そういう施設を見学に行って、いい気持ちで帰った試しがないので、間違いなく不快な気持ちになるんだろうな・・・と思いながらも、通り過ぎることは性格上できません。
同じく動物大好きな友達と一緒だったので、相談して、ちょっと偵察に行くことに。
看板に沿って、山道を登ります。
細い道を少し進むと、山の奥の方から犬の吠え声がします。
8月の真夏真っ盛りの時に訪れたこともあり、ちょっと近づいただけで、かなりの悪臭が漂っていました。
駐車場らしきところにクルマを停めると、エンジン音を聞きつけて、初老のおじいさんが出てきました。
「あんたら、何?」
明らかに疑った目つきで私たちを見てきます。
「看板を見て・・・動物と触れ合いできるって書いてたので・・・動物園か何かですか?」
しらっと聞いてみる。
こういう施設を運営している人は大抵、一見で入ってくる人に対してものすごく疑り深いものなのです。
最近では、動物愛護法も少しは改正されたりして、動物虐待を疑って文句を言いに来る人も少なくないのだと思います。
それをわかっていたので、あえて「私たち、何の敵意も持っていませんよスタイル」で攻めることにした。
案の定、おじいさんは私の受け答えを見て、ガードを解いたようで
「動物園いうたら、ちょっと似たようなもんかなぁ、じゃあ一人千円ずつな」
と入園料を受け取り案内してくれます。
案内してくれた先には・・・犬や猫がわんさか。
それも、小型犬は狭いケージに押し込まれて、そのケージが積み重なっています。
ハスキーやシェパードなどの大型犬は、それぞれ短い鎖で繋がれて吠えています。
猫も、繋がれているコがいたり、ケージに押し込まれているコがいたり。
どのコを見ても、そばにある水を入れるであろうお皿には、水が入っていないか入っていても緑色の藻が生えた状態・・・
ある犬のそばには鶏のトサカが落ちていました・・・
犬、猫合わせて100匹はいました。
他にも、ヤギや馬(蹄がぼろぼろでした)、羊やアライグマ、ラマなどまでいたことに衝撃を覚えました。
どの動物も、痩せていて不衛生で目がうつろです。
下の掃除も全くできていなく、そこらここらに汚物が落ちていて、とにかく悪臭がすごい。
誰がどう見ても全く人が足りていなく、世話ができていない状態。
一通り回り終わった頃、またおじいさんがこちらに来ました。
今度はおばあさんも一緒です。
「うちはなあ、可哀想な動物引き取って、わしら二人で面倒みとるんじゃ」
ちょっと偉そうにおじいさんが言いました。
「みんな、モノのように捨てよる。それをわしらが世話してやっとんやでえ」
「すごいですねー!世話とか、お二人で大変じゃないですかー?」
「大丈夫や、ちゃんと世話しとるっ」
ちょっと怒った口調で返されました。
あまりこういうところで揉め事を起こすのは得策ではないので、その場では終始にこやかに対応して、クルマに乗ってすぐ友人と憤りました。
「なにあれ!」「めっちゃ動物虐待やんか!」
あとでホームページを見て知りましたが、不要になった動物を引き取る際、だいたい3万円〜5万円ほど受け取ってから引き取っているようでした。
こういう施設って本当に多いんです・・・。
可哀想な動物を引き取るのはすごい立派な事だと思います。
でも、その引き取った動物の面倒をきっちり見られなかったら、結局それは動物虐待につながるんだと思うんです。
きちんと自分で面倒を見られる範囲で、責任を持って引き取るのであれば、その行為は本当に素晴らしいです。
でも、面倒を見られない数の動物を引き取り、結局ほったらかしにするのは、動物虐待です。
こういう「自称」動物保護施設は全国あちこちにあり、未だに細々と営業していたりします。
また、こういう施設の存在を知って、保健所などに通報してみても、適切な指導が行われない事も多々あります・・・。
今こそ、このような「動物虐待」の偽動物保護施設をもっと取り締まる法律ができて欲しいと思います。
--
『悪質な自称動物保護施設をなくせ』(自称動物保護施設を偵察に行った話)
by B.C.(CW)
[鈴木社長のコメント]
意図的な繁殖を伴わない場合の管理しきれない多頭飼育については難しい問題だと思いますが問題提起は必要だと思います。
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「不要になったペット、引き取ります。動物と触れ合いもやってます
なんていう看板が目につきました。
看板はかなり古くなっていて、文字や絵はかろうじて判別できるかな?という感じ。
最近できたものではなく、かなり前からある施設のようです。
私は、決して動物保護を仕事にしているわけではないけれど、動物が大好き。
ちゃんとしたNPO法人の動物シェルターのボランティア経験もあるので、ある程度の動物保護事情については知っているつもりです。
今までの経験上、そういう施設を見学に行って、いい気持ちで帰った試しがないので、間違いなく不快な気持ちになるんだろうな・・・と思いながらも、通り過ぎることは性格上できません。
同じく動物大好きな友達と一緒だったので、相談して、ちょっと偵察に行くことに。
看板に沿って、山道を登ります。
細い道を少し進むと、山の奥の方から犬の吠え声がします。
8月の真夏真っ盛りの時に訪れたこともあり、ちょっと近づいただけで、かなりの悪臭が漂っていました。
駐車場らしきところにクルマを停めると、エンジン音を聞きつけて、初老のおじいさんが出てきました。
「あんたら、何?」
明らかに疑った目つきで私たちを見てきます。
「看板を見て・・・動物と触れ合いできるって書いてたので・・・動物園か何かですか?」
しらっと聞いてみる。
こういう施設を運営している人は大抵、一見で入ってくる人に対してものすごく疑り深いものなのです。
最近では、動物愛護法も少しは改正されたりして、動物虐待を疑って文句を言いに来る人も少なくないのだと思います。
それをわかっていたので、あえて「私たち、何の敵意も持っていませんよスタイル」で攻めることにした。
案の定、おじいさんは私の受け答えを見て、ガードを解いたようで
「動物園いうたら、ちょっと似たようなもんかなぁ、じゃあ一人千円ずつな」
と入園料を受け取り案内してくれます。
案内してくれた先には・・・犬や猫がわんさか。
それも、小型犬は狭いケージに押し込まれて、そのケージが積み重なっています。
ハスキーやシェパードなどの大型犬は、それぞれ短い鎖で繋がれて吠えています。
猫も、繋がれているコがいたり、ケージに押し込まれているコがいたり。
どのコを見ても、そばにある水を入れるであろうお皿には、水が入っていないか入っていても緑色の藻が生えた状態・・・
ある犬のそばには鶏のトサカが落ちていました・・・
犬、猫合わせて100匹はいました。
他にも、ヤギや馬(蹄がぼろぼろでした)、羊やアライグマ、ラマなどまでいたことに衝撃を覚えました。
どの動物も、痩せていて不衛生で目がうつろです。
下の掃除も全くできていなく、そこらここらに汚物が落ちていて、とにかく悪臭がすごい。
誰がどう見ても全く人が足りていなく、世話ができていない状態。
一通り回り終わった頃、またおじいさんがこちらに来ました。
今度はおばあさんも一緒です。
「うちはなあ、可哀想な動物引き取って、わしら二人で面倒みとるんじゃ」
ちょっと偉そうにおじいさんが言いました。
「みんな、モノのように捨てよる。それをわしらが世話してやっとんやでえ」
「すごいですねー!世話とか、お二人で大変じゃないですかー?」
「大丈夫や、ちゃんと世話しとるっ」
ちょっと怒った口調で返されました。
あまりこういうところで揉め事を起こすのは得策ではないので、その場では終始にこやかに対応して、クルマに乗ってすぐ友人と憤りました。
「なにあれ!」「めっちゃ動物虐待やんか!」
あとでホームページを見て知りましたが、不要になった動物を引き取る際、だいたい3万円〜5万円ほど受け取ってから引き取っているようでした。
こういう施設って本当に多いんです・・・。
可哀想な動物を引き取るのはすごい立派な事だと思います。
でも、その引き取った動物の面倒をきっちり見られなかったら、結局それは動物虐待につながるんだと思うんです。
きちんと自分で面倒を見られる範囲で、責任を持って引き取るのであれば、その行為は本当に素晴らしいです。
でも、面倒を見られない数の動物を引き取り、結局ほったらかしにするのは、動物虐待です。
こういう「自称」動物保護施設は全国あちこちにあり、未だに細々と営業していたりします。
また、こういう施設の存在を知って、保健所などに通報してみても、適切な指導が行われない事も多々あります・・・。
今こそ、このような「動物虐待」の偽動物保護施設をもっと取り締まる法律ができて欲しいと思います。
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[鈴木社長のコメント]
意図的な繁殖を伴わない場合の管理しきれない多頭飼育については難しい問題だと思いますが問題提起は必要だと思います。
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